2007年06月05日

続・情報流出は必然かも

残念ながら常識知らずばかり

 5年程前、某業界で全国チェーン展開している某中堅企業が、ゴルフコンペのキャンペーンをするコトになった。ゴルフが出来る程度の経済力と行動力を持った顧客を囲い込むのが目的だ。その企画担当者は、キャンペーン用のポスターや応募ハガキのデザインを都内の小さなデザイン会社に依頼したのだが、条件としてMicrosoft Accessでの顧客データベース制作もセットになっていた。デザイン業界の常として、「依頼はとりあえず引き受けて、どうやるかは後から考える」ので、言われるままの条件を呑んでしまった。

 デザイン用に使うのはMacだが、AccessはWindowsのみで動作するし、そもそもスタッフ一同画面を見たコトすらない(笑)。ソフトウエアハウスに依頼すると大赤字になるし、困った社長は知り合いに作れる人が居ないか探してくれとひたすら電話しまくった。で、回り回ってオレが作ったワケだ(爆)。制作は簡単だが、シロートに近い人様が使うワケだし、データ入力のし易さとかで気を使う。それに入力マニュアルの作成とかがかなり面倒なのだ。納期も迫っているので、とりあえず依頼元の担当者に操作の説明でもしようかと社長に提案したところ、「いや、オレに教えてくれたらそれでいいよ」とのお返事。

 更には「て言うか、データ入力も引き受けてくれないかな? もう応募ハガキも届き始めているし...」だと。驚いたコトに、データベースの作成のみならず、データの入力や管理まで丸投げにされていたのだ。先方から定期的にバイク便で応募ハガキが届けられるのだそうだが、危機管理意識が無いにも程がある!!! 専門の業者に委託するならまだしも、どこの世界に大事な顧客データをシロートに丸投げするバカがいるのだろうか。さすがのオレも絶句するしかなかった(笑)。

 セキュリティについては専門家の研究も進み、各機関がガイドラインなんかを作成しているのだろうが、効果的なものが作られているとは思えない。各地で日々このようなバカ共が暗躍している事実を知るものは少ないのだ。情報の流出は止まらない。

 情報流出は必然かも(前回記事)