2007年05月17日
15の夜にもの申す!!!
・問題提起コミックの違和感
講談社の週刊少年マガジン誌で、問題提起マンガ「15の夜」のドラッグ編が何度か掲載されている。少年の薬物依存を題材にしたものだが、オレ的には少々違和感を覚える内容だ。
元シャブ中がバイトするカラオケ店で、現役シャブ中の2人が店内でSを炙った挙げ句暴れるんだが、その3人とも薬物依存の更正施設「ダルク(DARC)」の入寮者だったりする。でもって元シャブ中が、暴れる2人に店長の前で「ジャンキー仲間だべ」と言われ、シャブ中だった過去がバレる。でも、店長やバイト仲間はその元シャブ中を暖かく迎えちゃう。あのね、まぁそっちはいいんだが、今暴れている現役シャブ中のコトは通報しろよ!!! と言いたい(笑)。
さて、そのダルクなんだが...
ダルク発足以来
約1500人以上の入寮者を受け入れたが
ダルクにつながり薬物依存から回復したもの
約30%強そのうち1度もスリップせずに
クリーンを続けているのは10人だけ
約0.7%に過ぎない
とのコト。止めていた覚醒剤をまた使うコトを「スリップ」と言うらしく、ダルクのミーティングで「またスリップしちゃいました」なんていう台詞が出てくるんだが、スリップなどという用語は止めちまった方がいい。もっと口にするのも恥ずかしい、例えば「ヘタレポンチ」とかにするべきだ。「またヘタレポンチしちゃいました」なんて言いたくないから抑止力になるだろう(笑)。
で、スリップしないで薬物依存から立ち直ったのが1,500人中たったの10人って、どういう数字だよ!? 回復したのが30%強って、また手を出してるなら回復してねぇ〜だろうに。更正施設としての能力に疑問を感じるのはオレだけなんだろうか。だって、7割弱はドラッグにハマり続ける寮生活を送っていたってコトだろ? 現代の阿片窟かよ(笑)。そして最後に...
一度でも
薬に手を出した者の闘いは
一生続く‥‥
と結ばれているが、コレはウソ。オレの友人知人に過去S喰った経験のある人が何人かいるけど、ハマって中毒になったってヤツは居ない。正確には一人だけ居たのだが、コレは知り合った時既にシャブ中だった(笑)。普通の会社員の友人で、ある日Sの味を覚えて半年以上ほぼ毎週末炙っていたヤツも、「週明けダルいのイヤになった」とキッパリ止めたし。
ただ、そいつ曰く「中途半端にキマるのがイヤ」だそうで、キメてる途中で足りなくなると買ってしまう。1パケ消費するのは結構大変なので余る。中毒じゃないから平日は手を出さないが、また週末余ったのをキメていたら足りなくなって買う... の無限ループに陥るのだそうだ。キリ良く消費しきって止めるのが難しかったといった所だろうか(笑)。
だからと言って覚醒剤を甘く見ているワケではないし、実際一発でハマるヤツも多いのだ。薬物依存に陥りやすい性格や体質みたいなものもあるだろうし、実は嗜好や相性もある(笑)。
それにしてもこのマンガの描き方は感心しない。シャブ中共が、「悪い覚醒剤に嵌められた被害者」っぽく表現されているように見えるからだ。重大な反社会的行為を犯した犯罪者だという現実性が非常に希薄だ。確かに薬物の中毒患者ではあるのだろうが、それ以前にシャブを喰うのは同情の余地も無い犯罪なのだ。
つうか、登場人物が警察に捕まったりするんだが、あっさり簡単に出てきてまたS炙ってるし、およそ現実味がない。このシリーズは実話のはずなんだけど、妙に話しがウソ臭いんだよなぁ。薬物喰らってカラオケ店で暴れているバカを見て、通報しない大人がホントにいるのなら、そっちの方が問題だ。ジャンキーのガキを甘やかすにも程がある。
そして、「1回でもヤッたらお終い」と脅すのはどうかと思う。中高生だと、恐らく「先輩に勧められ断り切れなくて」とかがきっかけになるのだろうし、いくらお終いだと脅していても断れないヤツらが大半だ。そいつらが「オレはもうお終いなんだ」と思い込み、真っ当な人生を諦めてしまったらどう責任を取るつもりだろう。
デリケートな題材だし、表現が難しい部分もあるのだろうが、「キレイな話」にしようとし過ぎているように思う。描かれている世界観がぬるすぎるし、その社会性が歪んで見えるのだ。
- by ιょぅ
- at 14:30
comments
なんなのwwこのDQNブログwwww
ワロスwww