2007年06月15日

更に・情報流出は必然かも

バカに付ける薬無し

警視庁北沢署地域課巡査長の個人パソコンから警察情報含むデータ1万件流出」なんて事件が世間を騒がせていて、その中にヤクザと「情婦関係」と記された女優やらタレントやらの実名があって大騒ぎになっている(笑)。お気の毒なんだけど、自業自得だし仕方ないだろう。より深刻なのは、一般人で強姦等の性犯罪被害者の実名や住所、取り調べ調書等も流出しているコトで、ご近所さんや会社の同僚なんかには絶対に知られたくない過去が暴かれる可能性がある。

 何でこんなコトになったのか疑問に思ったのだが、何人もの人生を狂わせかねない、北沢署のバカの所行が情報流出を招いた背景はコレだと。以下引用...

 警視庁は今年3月、私用の全パソコン約4万1000台に、ウィニー導入の有無を調べるソフトを走らせる一斉点検を実施。この際、巡査長はウィニーを入れたのが発覚するのを恐れ、流出元になった1台には点検ソフトを使わなかったらしい。

 意味ねぇ... orz 点検責任者を置かなかったのか? 隠そうとするヤツが居ると思わなかったのか? アホとしか言いようがない。人間「自分だけは大丈夫」と思ってしまうものだし、あまりに酷い。

 一般的にデジタルデータは形がないし、メディアに記録したとしてもCD/DVDだから、(色んな意味で)軽い。分厚い名簿や書類を持ち出すのは気が引けるが、コピーしたデータやCD-Rは中身の重さを実感できない。重要性を理解しようともしない、そんなバカがこの世にわんさか居るのが現実だ。

 不思議なもので、人は資料をFAXや郵送して欲しいという依頼があると、「コレ送って大丈夫なのか?」と考える。ところが資料をメールで送信して欲しいという依頼には「了解!!!」と何も考えずにやってしまう。コレ、年寄りになる程そういう傾向があるようだ(笑)。「ワシにもそれくらいのパソコン操作は出来るわい!!!」そんな心理が働くのだろう(ぷ)。

 バカ共の暗躍には歯止めが掛からないし、やっぱり情報の流出は止まらない。

 続・情報流出は必然かも(前回記事)
 情報流出は必然かも(前々回記事)

2007年06月05日

続・情報流出は必然かも

残念ながら常識知らずばかり

 5年程前、某業界で全国チェーン展開している某中堅企業が、ゴルフコンペのキャンペーンをするコトになった。ゴルフが出来る程度の経済力と行動力を持った顧客を囲い込むのが目的だ。その企画担当者は、キャンペーン用のポスターや応募ハガキのデザインを都内の小さなデザイン会社に依頼したのだが、条件としてMicrosoft Accessでの顧客データベース制作もセットになっていた。デザイン業界の常として、「依頼はとりあえず引き受けて、どうやるかは後から考える」ので、言われるままの条件を呑んでしまった。

 デザイン用に使うのはMacだが、AccessはWindowsのみで動作するし、そもそもスタッフ一同画面を見たコトすらない(笑)。ソフトウエアハウスに依頼すると大赤字になるし、困った社長は知り合いに作れる人が居ないか探してくれとひたすら電話しまくった。で、回り回ってオレが作ったワケだ(爆)。制作は簡単だが、シロートに近い人様が使うワケだし、データ入力のし易さとかで気を使う。それに入力マニュアルの作成とかがかなり面倒なのだ。納期も迫っているので、とりあえず依頼元の担当者に操作の説明でもしようかと社長に提案したところ、「いや、オレに教えてくれたらそれでいいよ」とのお返事。

 更には「て言うか、データ入力も引き受けてくれないかな? もう応募ハガキも届き始めているし...」だと。驚いたコトに、データベースの作成のみならず、データの入力や管理まで丸投げにされていたのだ。先方から定期的にバイク便で応募ハガキが届けられるのだそうだが、危機管理意識が無いにも程がある!!! 専門の業者に委託するならまだしも、どこの世界に大事な顧客データをシロートに丸投げするバカがいるのだろうか。さすがのオレも絶句するしかなかった(笑)。

 セキュリティについては専門家の研究も進み、各機関がガイドラインなんかを作成しているのだろうが、効果的なものが作られているとは思えない。各地で日々このようなバカ共が暗躍している事実を知るものは少ないのだ。情報の流出は止まらない。

 情報流出は必然かも(前回記事)